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100号

バイパスニュースの由来と目的

 

若干の方よりバイパスニュースの名称由来の問い合わせを受けました。兵科の人々には以前に創刊趣意書に大略申し述べましたが、コレス(注)と、特にそのご遺族の方々には説明不足と思いますので申し述べます。
 ご承知のとおりバイパスとは本道に沿って作られた道であり、その本道の流通を円滑ならしめ、目的地に安全、かつ早く到達せしめるのがその目的であります。本ニュースはクラス会という本道の流通を円滑ならしめるために有志(従って送金のない生存者には遺憾ながら発送せず、来るをこばまず、去るを追わず式)をもって維持運営される、バイパス的な、期友、ご遺族の消息かわら版であります。
 クラスのほとんどの期友の賛同を得ましたので、期会誌のような形となりましたが、編集部といたしましては期会に対する賛助紙と心得ている次第です。従って、兵科でいえば期会幹事は樋口、渋谷両君であり、ニュース係はそのお手伝いをする「かわら」版の担当者という次第です。また、本道に対するバイパス的存在として、編集部はその目的にそって、時として、期会、費用等ニュースの集金ルートを利用し集金に従事することはありますが、会計報告は、期会とニュースとは別会計として報告している次第であります。
 ついでながら本ニュースは同人雑誌ではありません。時に附録として参考資料または読物を入れることもありますが、主体はクラスメートご遺族の連絡紙であります。近況、所感、思い出話等、どしどしご投稿のほどを。(振替用紙の通信欄を活用されたい)
 江田島、舞鶴、築地で34カ月 寝食を共にし、以後、同じデッキで生死を共にした清(れつ)な因縁を土台にし、生存者、ご遺族の投稿、故人の遺墨等によるバイパスニュースが、今後の人生に多少とも寄与するところがあればと念ずる次第です。ご遺族は無料配布です。

(注)海軍では、兵学校、機関学校、経理学校を同じ年に卒業したものをコレスポンド(略してコレス)といって、クラスメートと同様、貴様と俺の交際をしています。
       (昭和41年2月 記)
 

(編集部)

 右はなにわ会の会誌の始まりである「バイパスニュース」の由来であり。以後16号から「なにわ会ニュース」に名称を変え現在にいたっている。