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昭和48年 63日実施

第八回参拝クラス会の記

森山  晃

なにわ会恒例の参拝期会が 63日靖國神社において1100から慰霊祭、引き続いて1200から九段会館において懇親会という順序で行なわれた。

当日は梅雨の時期でもあり、天気一番心配したが快晴に恵まれ太陽がさんさんと輝き、靖国の緑がはえて真に清々しい朝であった。0930幹事集合、靖國神社北参集所に受付を設定、好天に恵まれ、ご遺族の方々、クラスの面々出足も良く、三々五々その頃より到着し始め、定刻11時には大半の参列者揃った。参集所で休憩、懐かしい顔が並び、よもやま話をしつつ昇殿を待つ。参集者は、教官2名、ご遺族12U名、生存者82,合計206名となった。(氏名掲載略)

靖國神社は例年どおり慰霊祭で相当混雑していたが、1100過ぎ軍艦陸奥慰霊祭に引き続いて拝殿に参入、慰霊祭を行った。神事が型どおり進み、村山が「なにわ会」を代表して祭文を奉読する。続いて一同昇殿参拝、金子教官、ご遺族代表、生存者代表の玉串奉奠、一同これに倣って神前に額づく。黙祷、国の鎮めのテープが低く流れる。何か粛然とし、遠い昔の思い出が脳裏をかすめ、目頭が熱くなるのを感じる。誠に感慨深い年に一度の同志諸兄との語らいの一瞬である。在天の諸兄のご冥福を祈り、心を新たにし、意義ある人生を送ることを期す。参拝を終り、拝殿を下がる。白砂と緑が陽光にはえて目にしみる。ご神酒を頂き、清らかな気持で靖國神社を辞する。

社殿から緑濃い参道をご遺族と語らいつつ九段会館に向かった。日曜日でもあり、行き交う参拝者も多く、境内のみずみずしい緑の木立におだやかな気が漲り、国の平和を我々とともに、靖国の英霊も喜んでいるような、たたずまいであった。

12時から懇親会に移る。

九段会館三階芙蓉の間においてご遺族とともに懇親会を行う。

当番幹事である山田良彦が挨拶に立ち、続いて柳田教官のご懇篤な訓示があり、教官の音頭で一同なにわ会の発展とご遺族各位、参列者諸兄の健康を祝して乾杯、懇談に移った。終始なごやかな雰囲気で、会は定塚幹事の司会で進められた。

若々しいお顔の金子教官の挨拶、高崎と押本の合唱、中西兄の思い出の話等、土井輝章君の父君が愛児を偲んで造られた漢詩と和歌を、杉坂兄のご母堂が吟詠をされた。若々しいお声の中に息子を思う親の心が溢れているように感じた。宴も進み、定塚がご出席のご遺族を一人一人紹介した。落としを召されたご両親、両親に代わって出席された兄弟姉妹甥姪等、よく遠くから我々の企画に参加されたご遺族の心情を察するに余りあるものがあった。どうか何時までもお元気で我々のもようしに末長く参加して頂きたいと思う。

最後に高崎の音頭で同期の桜を歌い、本年82歳になられた三田兄のご尊父のなにわ会万歳で乾杯して会を終った。

本慰霊祭もなにわ会行事として定着した感が強い。企画、事前準備等も当番幹事である山田、定塚両君の努力もさることながら、今年で六回を数えたキャリアで、すべて自然に円滑に進んだように思う。

どうか、この会が我々なにわ会会員総員の心とご遺族の暖かい心で長く続けることが出来るよう念願する。

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