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昭和49年 62日実施

第九回参拝クラス会の記

小灘 利春

62日、なにわ会恒例の靖國神社参拝期会が行われた。

梅雨の時期ながら幸い好天恵まれ社の緑もひとしお鮮やかであった。0930受付開始、慣例に従い前任幹事が受付配置につき、机の上に出席予定者名簿と名札を並べ待機する。1000頃から葉桜の影を踏んで到着されるご遺族、生存者の数がだんだんと増えて来る。慰霊祭も回を重ね、毎年六月に開催する今のフォームが定まってからでお7回を数えるので、すべて自然になめらかに運ぶ。

定刻11時社殿に参進着席、飯野幹事が朗々と祭文を奏上。続いて本殿に進み、故神正也母堂朝子はじめご遺族、生存者代表5人により玉串を奉奠、深い黙祷を捧げた。

神酒、神饌を拝受の上、ご遺族、生存者連れだって九段会館に移動する。懇親会は12時から二階芙蓉の間で開催された。

正面に国旗と共に飾られた旭日鮮やかな大軍艦旗は海上自衛隊級友の配慮によるもの。

さて、着席場所の配列は毎年幹事の苦慮の種で、今度は飛行機、水上艦艇、潜水艦などの区分けを取った。懇親会の限られた短い時間はご遺族と生存者との心の通う会話で充実させたいものである。ご出席の都度お会いしていても在校中、戦中の思い出話は次々と出て来るであろうが、その他にも故人に縁がありながら未だにご遺族とお話する機を得なかった者、また勤務地の都合などでこれまで殆ど出席出来なかった者もあると思われる。

ご遺族の方が話す相手が無く寂しそうにしておられるのを見受けることは耐えがたいところである。

最初に経理学校村岡教官より人間味溢れるご講話を拝読、次いで遺族代表子内田源吾(経)の尊父兵太郎様からのご挨拶を頂き、また、故上島逞志の尊父金太郎様の和歌献詠、故清水武の甥徹君の元気一杯の唄などが続いた。

アトラクションに来て貰った「日の丸歌手」キングレコード専属の有川有里嬢が猛ハッスル、軍歌に銃後歌謡に力演また力演、曲のムードに合わせて衣裳変えも慌ただしく、噴きこぼれるような献身的サービスであった。

料理、飲物は万年幹事渋谷梅林社長の見立てによるもの、ところで予想以上の出席率の為椅子が足らず、急いで隣室に食卓を増設する仕業になった。幹事の不手際お詫びする。

 軍歌係は関西より上京した野崎貞雄、往時さながらに盛り上がる元気の裡に、故丸秀夫の尊父精一様のご発声で万歳を三唱、しめくくりには樋口  直が音頭をとり乾杯した。

来年もまた、その後もまた、ご遺族生存者ともますますお元気で多数参加して頂くよう祈念する。

なお、来年は61日(日)に行います。 

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