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昭和51年 6 6日実施

第十一回参拝クラス会の記

安藤  満

66日、なにわ会恒例の靖國神社参拝級会がとり行われた。東京地方は前日に梅雨入り宣言があって、かなり雨に見舞われ、当日の天候が一番気がかりになったが、幸いにも好天に恵まれ、夜来の雨に洗われた境内の緑はひときわ鮮やかであった。

093受付開始。前任幹事、当番幹事全員社務所前に集結して、ご遺族、生存者別に配置につき、出席予定者名簿と名札を並べて待機する。早々と見えたご遺族に恐縮しているうちに、1000頃から続々と参会者が見え、中には不参加予定もところ急に都合がついて参加された方もかなりあり、受付では臨時の名札作りに忙殺される一時もあったりして、昇殿時刻1100の直前には、沢教頭ほか教官6名、ご遺族98名、生存者100名計204名の多数になった。

定刻を遅れること約10分、全員が拝殿に参上してお祓いを受け、次いで本殿に参進、神官の祝詞のあと、幹事山田 良がなにわ会を代表して朗々と祭文を奏上、続いて、故寺岡恭平母堂富士子様はじめ、ご遺族、生存者代表6名より玉串奉奠、深い黙祷を捧げた。

終って、神酒・神饌を拝受のうえ、ご遺族、生存者連れだって九段会館に移動する。境内は何時もながらの参拝者の人波が続き、葉桜の繁る樹々の根本に、最近話題になっている純白の鳩の群が、普通の鳩に混じって餌をついばんでいるのが見られた。

九段会館での懇親会は1220分から三階芙蓉の間で開催された。会場には正面に大軍艦旗が飾られ、着席場所は昨年同様、兵科は航空機関係で3卓、艦艇その他で2卓、機関科、主計科で1卓に区分された。最初に幹事の百瀬の開会挨拶と本年度幹事の紹介あり、その後初めて本級会にご参列頂いた入校当時の機関学校教頭閣下からご挨拶を頂いた。閣下は機校22期、83歳のご高齢ながら矍鑠としておられ、日本の現状は誠に嘆かわしいが、皆で力を合わせ、負けじ魂を発揮してこの難関を突破したいという主旨のお話があった。

次いで、出席教官の紹介とご遺族を代表して故井上哲君の父君井上捨次郎様からご挨拶を頂き、金子教官の音頭で乾杯し懇親の宴に移る。久し振りの再会に話のはずむご遺族と生存者の語らいが、あちらにも、こちらにも見え、心のなごむ思いがする。

宴たけなわの頃、故賀川慶近君母君きん子様初めご遺族5氏から、次々に詩吟、民謡のご披露があり雰囲気はいやがうえにも高揚する。途中故草鹿校長ご遺族からご挨拶があり、伝記「提督 草鹿任一」刊行のご紹介があった。最後に高崎の音頭で軍歌「艦船勤務」「軍艦」を斉唱、幹事高杉 の閉会の辞、幹事安藤の音頭で万歳を三唱して1400散会した。

今年も、ご遺族、生存者諸兄多数のご参加を頂き、厚く感謝いたします。また郵送及び当日手渡しで香料17117,000円頂きました。厚く御礼とご報告いたします。

来年は65日(日)に行いますのでどうか皆様お元気で多数ご参加あらんことを祈ります。

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