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平成四年 参拝クラス会

三笠 清治

昭和天皇御製「年あまた へにける けふも のこされしうから思えば むねせまりける」を靖國の社殿に拝し、神社創立百二十年並びに御本殿大修築竣工記念に奉納された四季の「郷土の富士」の写真を眺めながら、参集殿に集まる。

平成四年度の靖國神社におけるなにわ会慰霊祭は、六月七日午前十時から行われた。

参集者はご遺族六六家族、九六名、教官、生存者、同伴者を含め一三二名、合計二二八名であった。

神事は厳粛な雰歯気の漂う中に始まる。静かな音の調べが流れ、神官祝詞奏上のあと、伴正一君(経)が英霊の友に語りかけるように祭文を捧げ、続いてご遺族代表、千田とし様(故千田吉夫君ご母堂)伊藤守様(故伊藤保君令弟)、牧太刀郎様(故牧太郎君令弟)、伴辰三様(故伴弘次君令弟)及び教官、生存者代表計6名の代表が玉串を奉奠した後、代表に合わせて、二拍拝礼、一同黙祷して戦没者のご冥福をお祈りし、昇殿参拝慰霊祭は滞りなく終了した。

懇親会は九段会館において十一時一五分開始、村山幹事の司会のもと、先ず多胡幹事の開会挨拶、ご遺族挨拶として伊藤 守様(保君令弟)からなにわ会に対する感謝の言葉を丁重に述べられた。続いて飯島 厚(晃君令兄)の音頭で一同乾杯し、懇談に移った。

途中、和田君から秋季日光方面の旅行、澤本君から兵学校連合クラス会の行事、多胡幹事から、なにわ会年末クラス会等についてそれぞれ連絡があった。話の尽きない、盛んな懇談が続いた後、例年のとおり、高崎君の音頭で「同期の桜」、「軍艦マーチ」の二曲を歌う。その後、特別に伴辰三様の「海ゆかば」にまつわる歴史的なお話と独唱を聞き、感激の中に、更に当年九四歳の伴すず様(弘次君ご母堂)と田中幹事の音頭で、萬歳三唱、最後に三笠幹事の閉会挨拶、来年元気な再会を祈り、午後一時半名残を惜しみながら、懇親会の幕を閉じた。終りに村岡教官、ご遭族の方々から多額のご寄付を賜ったことを報告し、心から感謝の意を表します。

出席者 氏名掲載略