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平成十年参拝クラス会記

吉江 正信

  一月十三日に引き継ぎを受けて以来、六回の幹事会を開催して参拝クラス会に備えて来た。この間二月一日に、前年度よりの継続幹事藤田昇君の突然の死去があり、頼りの水先案内人を失ったようなことになって戸惑ったが、必要があれば随時クラスの応援を頼むこととして、後任の補充をすることなく、原田幹事をリーダーとして、山下、金枝、吉江の四名で準備を進めて来た。

 六月四日の当日は、英霊や亡き藤田君のご加護か、肌寒かつた前日の雨もあがり、梅雨の晴れ間の爽やかな参拝日和となったのは、誠に有り難いことであった。

 前年度幹事及び次年度幹事予定者等諸兄の応援を得て、八時三十分に受付を開始したが、本年度の参集者はご遺族八二名、教官、生存者及び同伴者は一三三名、合計二一五名であった。

 定刻十時に昇殿、例年通りの神事に続き、代表者山下茂幸幹事より祭文を奏上(次掲)、続いてご遺族代表今村妙子様(故今村一敏君令妹)、牛尾佐和子様(故牛尾栄君令姉)、寛応房子様(故寛応 隆君令妹)及び生存者代表原田種睦幹事が玉串を奉奠、一同揃って拍手拝礼の上黙祷、御霊の安らけく神鎮まりますことを心より祈念申し上げて、昇殿参拝の儀

を終了した。

 昨今の政治、経済、外交、教育の惨状を眺め、第二の敗戦論まで耳にするとき、「かくありて 許さるべきや 群青の 海に 散りたる 期友を想えば」の感一入深く、彼岸に於いて再会の日の近い英霊諸神に対し、慙愧の念に堪えないものがあった。

 昨年同様ホテル・グランドパレスに移動して、十一時三十分より金枝幹事司会のもとに懇親会に移った。先ず原田幹事の開会挨拶の後、ご遺族を代表して飯沼和子様(故嶋津義公君令妹)より丁重な謝辞を頂戴し恐縮した。続いて柳田教官のますますお元気で闊達なお言葉をいただいた上で、遠隔地よりご参列のご遺族を山下幹事からご紹介申し上げた後、再び教官の音頭のもとに乾杯をして懇談に入った。話が弾み宴も酎となった処で、市瀬文人君による作詩経緯の説明後、加藤孝二君作詩の「戦いすんで五十年期友を偲ぶ」(41頁)と題する心に恥みる内容の歌が、「星影のワルツ」のメロディに乗って作詩者ご夫妻を囲んだ湘南なにわ会中心のメンバーによって合唱された。指揮は関西より遠来の石井 晃君であった。

 最後に後藤俊夫君のリードにより「軍艦行進曲」を合唱、遠く島根県より参会した浜田秋朗君の音頭で声高らかに萬歳三唱の後、来年の再会を約して一四三〇閉会した。

 なお参拝クラス会前日に、機関科の吉田二三男君が亡くなられたので、弔問のため朝一番の飛行機で九州に飛んだ前年度幹事村山君の代理として、ご夫人が受付業務等に色々とお心遣いご支援をしていただき恐縮した。改めて心からお礼を申し述べる次第である。

 盛会裡に滞りなく閉会出来ましたことを、幹事一同御礼申し上げますと共に、色々と不行届きの点のありましたことをお詫び致します。

 出席者 215名(掲載略)