TOPへ  

平成十二年参拝クラス会記 “

藏元 正浩

一月十四日に幹事の引き継ぎを受けて以来、第一回の幹事会を二月四日に持ち、本年度は懇親会場を靖國会館で実施すること等、合わせて八回の打ち合わせを行い参拝クラス会に備えた。前年の代表幹事森園君が引き継ぎ幹事として留任してくれたこともあり新庄代表幹事をリーダーとして辻岡、亀谷、蔵元の五名で比較的順調に準備が進められた。

 六月五日の当日は英霊の加護か、この頃の時期にしては雨の心配もなく、爽やかな参拝

日和となった。

 受付は前年度幹事、次年度幹事予定者、近住者等諸兄の応援を得て九時頃から開始され、三々五々参集あり、大した混乱もなく順調だった。

 本年度の参拝者数は、ご遺族八十五名、教官、生存者及び同伴者百二十名、合計二百五名となった(昨年に比しご遺族で九名減、生存者で七名減、合計十六名減)。

 昇殿に先立ち、参集所にて新庄代表幹事より挨拶、連絡事項の伝達があり定刻十時に昇殿、修祓、献餞、祝詞奏上に続き新庄代表幹事より祭文を奏上、玉串はご遺族代表柏木茂子様(故木原建君令妹)、元山和子様(故青田克平君令妹)、関谷節郎様(故関谷年男君令弟)、浅野満祥様(故浅野祥次君令兄)及び生存者代表新庄浩幹事が奉奠、一同揃って拍手拝礼を行い、御霊の安らかに神鎮まりますことをお祈り申し上げた。撤餞の後、退下、昇殿参拝の儀は厳粛のうちに滞りなく採り行われた。

 今回がミレニアム、そして二十世紀最後の参拝となる。戦時中、祖国・同胞の安泰を願い自己を犠牲にされた英霊に対しての崇敬の念が失われないように、御魂への奉祀の燈を消さないように伝えて行く事の重要さを改めて思い直した。

 昇殿参拝後靖國会館に移動し十一時三十分より辻岡幹事司会のもとに懇親会に移った。新庄幹事の開会挨拶の後ご遺族を代表して飯島厚様(故飯島晃君令兄)より丁重なる謝辞を頂戴し恐縮した次第である。続いて柳田教官からの百二十歳寿命のユニークな御話があり教官の音頭(編集後記参照)で献杯をして懇談に入った。最後に後藤俊夫君のリードにより「同期の桜」を合唱、萬歳三唱の後、来年の再会を期して閉会散会した。盛会の中に無事閉会出来たことは参加の皆様方の御協力のお陰と、幹事一同御礼申し上げると共に色

々不行き届きの点のありましたことをお詫びいたします。

参拝昇殿者   掲載略