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平成22年5月5日 校正すみ

加藤・押本両君の思い出

         

右近 恒二

両君については、兵学校時代同じ部になったことが無く、また、戦時中も会わなかったので、思い出は戦後の、しかも、近年になってからのことになる。

両君とも、平成9年に行われた「なにわ会 北海道旅行」に参加されて、計画した私としては、大変感謝している。加藤君は夫妻で参加し、旅行中は奥さんが大病後の彼に付添って、よく世話をされていた。確か阿寒湖畔で昼食休憩後、バスに乗る時、彼の乗る二号車と違う一号車に乗ろうとしている彼のバンドを後ろから奥さんが引きとめたところ、彼がどうしても頑張るので、言合いをしているのを見て、病後の影響があるのかなと思ったりした。

卒業50周年記念のクラス会が江田島で行われたとき、教育参考館の壇上に功労者として並んで紹介された雄姿が思い出される。押本君も一緒だった。

押本君には北海道旅行について、色々とアドバイスや励ましを貰った。

旅行中の宿では、ほとんど同室であったが、食後は必ず横になってしばらく休むのを見て一寸心配した。

また、私としては、初めてのなにわ会ニュース寄稿となった68期の右近謙二氏にかかわる「二人の右近」について色々助言してもらった。

昨年の靖国神社参拝クラス会の時、押本が九段坂を登るのに、3回も休まなければならないと或人が言うのをきいて、かなり弱っているのだなと思って暗然とした。

 

押本君の回復と加藤夫人のご多幸を心から祈っている。

(平成13年12月15日記す)

 (なにわ会ニュース86号56頁 平成14年3月掲載)

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